【海外体験のシェア】全身で感じたリトリートinアンコールワット

こんにちは。
ライフコーチワールド主宰
日本におけるライフコーチの草分け
ゆき、こと、林忠之です。

2月27日から3月6日まで、羽田〜福岡〜タイ/バンコク〜カンボジア/シェムリアップ(アンコールワット)〜羽田と行ってきました。感じたことをシェアしたくなって、このブログを書いています。今回の渡航、主とした目的は、アンコールワットでのリトリートです。

2020年を最後に少し間が空いていたのですが、今回、久々の開催になりました。福岡経由にしたのは、マイルでの特典航空券がそれしか取れなかったからなのですが、そのおかげで、7〜8年ぶりでしょうか?というコーチングを通じて知り合った学び仲間と、ゆっくりお食事する時間が取れて良かったです。

リトリート、、、今年は参加者がなかなか集まらず、結果的に応募者は1名でした。最低催行人数を設けていたので、普通ならば「不成立」とすることもできました。ボクのビジネス的な視点では「大失敗」ですね。正直なところ大赤字です。しかし、この1名が、数年前からボクとのコーチングを継続している方で、今回、とても勇気を持って一歩踏みだすタイミングだったので、採算度外視でボクも行くことを決めました。

お金以上に大切にしたいことがあるので、ボクは結構このような決断をします。

今回の場合、このクライアントがブレイクスルーすることが目に見えていたし、それをコーチとして応援したかったし、その為には今回のリトリートが絶対的に重要であることがわかっていたからです。それはボクにとって、お金に変え難い喜びになることもわかっていたし、帰ってきてから、より分厚い信頼関係のもとコーチできることで、ふたりの人生が何倍にも豊かになる確信があったからです。こんな背景から、マンツーマンでの開催になりました。(※以下、クライアントに関することは、許可を頂いて書いています)

集合場所は、シェムリアップのホテル。当日まで、渡航に関してさまざまな面で情報提供し、色々とサポートさせていただきますが、最終的には1人で来ていただくことになります。

今回のクライアントも、1人で海外に行くのは初めての経験だったそうです。代理店を通さず、自分で航空会社からチケットを購入する。しかも、直行便がなくベトナムでトランジットが発生するスケジュール。旅慣れている人にとってはなんてことないことだと思うのですが、初めて1人で海外。代理店に頼らず、自分自身で手配。入国のための書類やビザの申請なども全部自分でやっていただきました。 

現地の空港の外に出られたら、晴れて、ボクが手配したお迎えのドライバーと対面して頂き、ここからホテルまでは安心して向かっていただきました。ボクにとっては、前回、11月末〜12月頭にかけて行ってきたロンドン〜アムステルダム&デン・ハーグ〜パリから3ヶ月ぶりくらいの海外でした。

バンコクは2日間滞在しました。タイ料理、特に「パッタイ」が好きなので、シンハービールと共にパッタイを堪能してきました。ボクは初めてタイに行ったのは約30年前。当時のレートは1バーツ=4円くらい。その後、円高が進み、1バーツ2.7円くらいまでになったことがありましたが、現在は4.2円くらいで、ボク史上最悪のレートになっています。

国民の民度、秩序や清潔レベルで言えば、まだまだ日本にアドバンテージがある部分もありますが、子どもの数や国全体に感じられる勢い、活気など、日本が失ってしまったものが、まだまだ増幅し続けている感覚があります。海外に出るたびに「日本、やばい」と感じます。

特に東南アジアに来ると「日本は本当に落ちぶれてしまった。貧乏になってしまった。」と強く感じます。新しくできたショッピングセンターの上の方のフロアには、自動車各社のブランディングやPRのための展示場があったのですが、そこには「ランボルギーニ」や「ポルシェ」などの超高級車が並び、経済的な投資先としても、世界からの注目度を浴びていることがよくわかります。
根本的な原因として、ボクが強く感じるのは「少子化」です。うちも1人しか子供がいないので、偉そうに言えないのですが、この30年間、少子化に対して何の手も打てていない政治に対しては、本当にもどかしさを感じます。

バンコクでは、リクルート時代にお世話になった元上司と4年ぶりの再会を果たし、バンコクで繋がりのある方々との会食を楽しむことができました。

その後、3/1の朝にカンボジアのシェムリアップへ移動。昨年10月に、市街地から車で1時間くらいの場所に、新空港が新設され、今回初めて降り立ちました。車のお迎えを頼むと35ドル(約5300円)。ボクは、エアポートバスで市街地に向かいました。8ドル(約1200円)です。とても快適でした。

4年前までは、市街地近く(車で15分)に空港があった時には、無料でホテルのお迎えが来てくれていたので、この点だけ見ても大違いのスタートでした。コロナが明けて、街にはかなり活気が戻ってきていました。

アンコール・ワットにも、周辺の遺跡群にも、世界中からたくさんの観光客が訪れていました。一方、ドライバーからは「なぜ、日本人はカンボジアに来ないんだ?コロナ前よりも全然少ない。なぜ、戻ってこない?」と聞かれました。確かに、4年前に来た時と比較すると、日本人の比率が減り、目立っていたのはこれまた国に勢いがある元気なインド人が増えていました。国の状況を反映していると思わざるを得ませんでした。

昨年、インドに行った時にも強く感じて帰ってきましたが、今回のタイに続いて、カンボジアも子どもがたくさんいて、国全体の元気さ、勢い、強いエネルギーを全身で感じました。

シェムリアップの街は、ボクが初めて訪れた20年くらい前と比較すると、とても安全で、街全体が観光地としての秩序が整ってきたと感じる一方で、個人的には、混沌さが薄れていくことに少し寂しさを感じたりもしました。

また、変わらないこととして「ヒンドゥー教の宇宙観をもとに構成された」とされ、12世紀に緻密に設計され造られたアンコール・ワットが持つエネルギーは本当に偉大でした。その背後から登る朝日を一目見たいと、世界中の人が毎朝集ってくるのです。この朝日はきっと数百年前から変わることなく、ボクら人間に対して、平等にエネルギーを与え続けてくれていることを改めて感じたのでした。
 それ以降の滞在でも、大地、空、水、植物、動物など、自然のエネルギーを全身で感じながらの4日間をクライアントともに過ごすことができました。

毎回、ご紹介している「アキ・ラー地雷博物館」。戦争のことや地雷のこと、また、国や政治の信じたくない黒い噂などを含め、カンボジアに来た方には知って頂きたくて、地雷博物館にお連れしています。もっとも知ってほしい、触れてほしいのは、この博物館を創設したアキ・ラー氏の生き方。

1978年、5歳の時に国を支配するクメール・ルージュにより両親殺害。その後、さまざまな経緯があり、少年兵として過ごした10歳~20歳の頃、多くの地雷の埋設を命じられ、多くの人々を苦しめることになりました。その償いの思いから20歳過ぎより地雷撤去のための活動を開始。現在も、まさに言葉通り、命をかけて、地雷撤去活動を続けながら、地雷被害者や戦争孤児を始めとする多くの子供達の養育も行っている彼の生き方に、ボク自身も強く感銘を受けています。

 時々、こんな質問をいただくことがあります。 

「なんでいつもアンコールワットなんですか?」「なんでいつも同じところなんですか?」 改めて言葉にしてみました。アンコールワットは、「人間の原点である、自分が宇宙の一部であること」「大自然の一部であり、自分自身も、その偉大なエネルギーを持つ存在であること」を感じさせてくれる。

そして、「自分の命の使い方に深く向き合える環境」「治安が良く安心して過ごせる環境」「人懐っこい笑顔が素敵な人たち」「安くて美味しい料理とお酒」など、もう全てが揃っている素敵な場所なんです。

さて、このブログを書き始めた時には、もっともっと、詳細に書こうと思ったのですが、書ききれないなと感じました。だから、色々な折に触れ、また書いていこうと思います。

今回のリトリートでは、ボクはただただ、クライアントと共に、カンボジアの遺跡や大自然を楽しみづつけていただけでした。

でも、クライアントからは「クライアントと共に、全身を使って、時にはリスクを取りながら、全力でサポートするコーチの在り方を学んだ」との言葉を頂きました。さらに「こうして海外に出て、現地での対面セッションや、日本や海外のクライアントとオンラインでセッションしている姿を目の当たりにして、話には聞いて知っていましたが、体感として感じられたのも、とても大きな刺激になりました」との感想も頂きました。 

このブログでも、ボクが伝えようとしたことではない何かが、きっとあなたに届いていることでしょう。 その何かが、あなたの人生に豊かさを生み出してくれたら、と願って、このブログを閉じたいと思います。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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