普通のコーチングとライフコーチング、何が違うんですか?
それ、よく聞かれるんですよね。ちょっと、誤解を招く恐れも大いにあるんだけど、敢えて、書かせて頂きますね!!
そもそも「普通のコーチング」なんてものは存在しないのですが、「普通」を数の理論で「一般的」とか「多数派」などと定義すると、日本においては「普通のコーチング」とされるのは「ビジネスコーチング」だと言えるでしょう。
日本にコーチングを持ってきてくださった企業が、ビジネスの場面でのコーチングを想定して、国内で広めてくださったという歴史があります。
だからこそ、リクルートでチームリーダーをしていたボクは、とても分厚い壁にぶつかってしまい、それを乗り越えるためのビジネススキルのひとつとして「コーチング」に出会うことが出来ました。
コーチングを身につけるべく学ぶ中で、ビジネスの現場では「目標達成」を目的としてコーチングが行われていましたが、ボク自身、ここに違和感を感じるようになりました。
ボクが、興味を持っていたのは「教育」「人材育成」「成長」でした。大学も教育学部でしたし「ものごと」より「人」に意識を向けたい。
会社での悩みのひとつも、営業なので売り上げ実績で評価されるのは仕方ないとは思いつつも、ボクが認めて欲しいのはそこじゃないといつも感じていて、自分の中でとても強いジレンマを持ってました。
でも、その一方で、人と向き合うだけの心の基盤が弱いと感じていました。
- 人を尊重し、信じて関わる力
- 人の話を聞く力
- 感じたことを言語化し伝える力
- 人の感情を受け止める力
- 人が深く内省できる環境を作る力
などなど。
「人」というのは「自分」も含みます。つまり、自分への理解が浅く、自分の感情を受け止めきれず感情に振り回されてしまったり、それを人にぶつけてしまったり(ごめんなさい)、自分とのコミュニケーションをうまく取れないことから、他人とのコミュニケーションもうまく取れませんでした。
まずは、自分自身も成長しなくちゃ!!どんどん学んで、どんどん実践して、どんどん失敗して、どんどんフィードバックもらって、とにかく成長したい!!自分について学んで、人の成長をサポートできる自分に成長していきたい!!!という思いがとても強くなっていきました。
こうして「ものごと」をコーチする目標達成のコーチングではなく、「人の成長」をコーチするライフコーチにボクの気持ちは方向付けられました。
しかし、ボクが知っている周りの先輩コーチたちだけでなく、ネット上で検索しても、ライフコーチという肩書きで活動している方は皆無。
多くの先輩方は、研修講師としての活動がメインで、その人材育成の流れの中で「コーチ」「ビジネスコーチ」を名乗って活動しているという感じでした。
当時のボクの場合、研修はしたこともないし、コーチとしての実績もほとんどない。
研修講師もやってみたいと思って、ご紹介を頂いて何社か面接に行きましたが、どの会社にも契約をして頂けませんでした。正直なところ、ご紹介での面接だったので、簡単に契約頂けると思っていたボクはバカでした。もちろん、面接には誠意を持って取り組みましたが、こういうところも、人間的に未熟なところだったのでしょう。今から思うと、ご紹介頂いた皆さまには本当に申し訳なく、失礼なことをしてしまったと思います。
このような背景もあって、完全に「ライフ」に導かれました。
ビジネスの世界で求められないのかもしれないし、そもそも目標達成とか興味が薄いと感じていたボクは、自分の心に正直に、強い関心のあったライフコーチとしてフルスロットルで、活動を始めたのでした。
特別、隠しているわけではありませんが、研修講師をやってみたくてご紹介頂いたのに、全部面接で落ちて契約して頂けなかったという過去は、あまり知っている人がいないかもしれません。
あれから、ライフコーチとして人の成長をサポートする実績を積み上げ、ライフコーチとしてビジネスの現場で研修を行なっている今の状況というのは、本当に本当に文字通り有り難く、ここまで支えて下さった全ての皆さまにお礼をお伝えしたいです。本当にありがとうございます。
これからもライフコーチとして「人の成長」をサポートし、「一人ひとりが自分らしい人生を悠々と生きられる社会」を創っていきたいと思います!
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1969年、佐賀県生まれ、大阪府堺市育ち。幼少期から生活保護家庭で強い劣等感を抱えて育つ。中学二年生の夏、脳性マヒの級友が、300mを1時間以上かけて泳いだことに感動し、千葉大学教育学部養護学校教員養成課程に進学。1992年に卒業後、劣等感から抜け出すべく俳優の道へ。国民的アイドルとの共演を果たすが、その後挫折。28歳でリクルートグループに就職。求人広告営業で8年連続表彰されるが、部下育成につまずき、コーチングと出会う。コーチの「人を応援する生き方」に使命を感じ、2008年独立。株式会社プラス・スタンダード代表取締役に就任。