横浜 ライフコーチング講座 16期生 木藤潤成(ますのり)さん : 栃木県(執筆2020年05月)

LCWに申込み時の年齢、職業:28歳、外資系製薬会社勤務

【体験談】

最初に私がライフコーチという言葉を知ったきっかけをお話します。

私は幼いころから先生や親、友人の期待に応えること、高評価をもらうことが最も重要であることと強く信じていました。そのため、学校の成績はほぼオール5。国立大学へ入学します。大学卒業後は新卒で外資系製薬会社に入社し、社会人になってからは上司、同僚の期待を応えるように仕事をこなしていき、入社以来7年連続でアワードを受賞しました。

ところがある日、仕事を続けていくうちに強いストレスを感じ今まで経験のしたことの無い頭痛・めまいに襲われました。「この状態で仕事を続けていくと確実に体調を崩す」という強い危機感を覚えたことを鮮明に覚えています。ただ、このような状態になっても「弱い自分」を他の人に知られることが恐ろしく、周りの人へ相談することは一切できませんでした。

今まで大抵、ストレスを感じた時には趣味をしたり、寝たりと、ストレス源から離れれば時間が解決してくれていましたが、本当に弱っていたのでしょう。大の読書嫌いだった私が本に助けを求めました。そのとき手に取ったのが当時話題であたった「嫌われる勇気」でした。

読んでいく中でこの本に書かれている青年が自分に当てはまりすぎていて、特に「人生の嘘」という言葉は強烈に刺ささり「そうか、自分は他人の人生を生きているのか。。。」そう思ったのと同時に、だから苦しいと感じているのかと気づきました。これを転機に徐々に「自分としてなにがしたいのか。自分としてどう生きていきたいのか。」を考えるようになり、自分のために時間を使うようになりました。これを続けていくうちに、自分としてどう生きていきたいのかが少しずつわかってきました。それが漠然とでしたが「自分らしく生きること」でした。

現在、私には2人の子供がおり、第2子が2018年12月に誕生した際に1ヶ月間の育児休暇を取得しました(所属部署の男性従業員では初)。この取得については、「自分らしく生きること」の考えの元、仕事であれば代理は可能ですが、父としての代理は私以外何者にもできないという確固たる思いがあり、取得を決断しました。

育児休暇中に育児に関して何か参考にできるものはないかな?という思いで書店に行き、たまたま目にとまったボーク重子さんの『「非認知能力」の育て方』を直感的に「これいいかもしれない!」と思い購入し、読みました。その中に「ライフコーチ」という言葉が出てきて「ん?なんだ?ライフコーチって?」となったのが出会いでした。私は気になった言葉はすぐにネット検索するタイプの人なので、この時もいつも通り「ライフコーチ」を検索にかけました。すると、当時一番トップにライフコーチワールドのHPが表示され、クリックしたことがLCWを知ったきっかけでした。

参加前の私は前述通り、期待に応えること、高評価をもらうことが最も重要であることと強く信じていたため、他人にどう見られているのか、どう思われているのか、優秀な人、仕事のできるかっこいい人として見られなければならないと強く思っていました。そのために自分の意見も本当に自分が思ったことではなく、他人からよかれと思われる正解を探し、それを他人に伝えていたのだと思っています。

また、会社の上司や同僚のくれるアドバイスなどは全て自分のためのことを思って言ってくれているもので、その期待に応えなければならないとも思っていまいした。また、このアドバイスに沿って仕事を進めていれば、いずれ自分のしたいことがわかると信じていました。このように、自分のキャリアや仕事の仕方を他人に任せており、うまくいかなかったときは「○○さんのアドバイスが良くなかったんだ。自分は悪くない。」と自分の責任にせず、他人に責任を押しつけていました。加えて、外資系製薬会社に入社できたことから、この組織に所属し続けなければ、できる私を維持できないという思いもかなり強く持っていました。このため常に他人の目線を気にして仕事や生活をしていたため、心に余裕があまりなく、疲れている状態でした。

HPを発見し、内容を読んでいくうちに、今の自分が求めている「自分らしく生きること」へ通ずるものだと直感的に感じ「受講したい!」と思いました。だた、そんなに安くない受講費がかかるので妻にも受講のことを相談してみたところ「合ってるんじゃないの?いいと思う」と言ってもらって受講を即決しました。

トレーニングの中で「人は聴きたいように聴き、見たいように見ている。」という事に触れたときに、自分がどんなに○○のように見られたい!○○のように思われたい!と願っていても、受け取るのは相手であって、それをどう捉えるのかは相手の問題であることは大きな気付きでした。また言葉1つをとっても私が思っていることと、相手が思っている事が全然違うことがわかったのも大きな気付きでした。

また、現状を変えるのも待ちの状態で、他人のレールを歩いているということに強く気付きました。そしてこの気付きから可能性の中に生きていることもわかりました。言い訳ができる環境を作っておくことで、本当は○○が無ければできている。という、なんとも真剣さに欠ける言い訳ばかり並べていました。

「自分の人生の責任を100%負い」と言うことを最初に聞いたときにあり得ないだろと思っていました。しかし、トレーニングを進めていくうちに、これにも納得しました。そう、他人の責任にしていたことでも、それを行うか、行わないかの決定をしていたのは紛れもなく自分であること。そして、その結果がどんな結果であろうとも全てを受け入れ、後悔しないようにできる自分を整える事が必須だと気付きました。このことに気付けたことで、他人からよく思われなければならない感が格段に減り、気持ち的にすごく楽になりました。また自分のキャリアは自分で決められるという思いが強く持てるように成長できました。

トレーニングの中で人にフォーカスを当て、成長を促進させていくアプローチに触れたとき、目から鱗が落ちました。当時の私にはこの視点が全くありませんでした。とりあえず、このスキルが今の仕事では必要そうだし、会社的にもよさそうだし勉強して取得するか。と、こんなスタンスでした。こんな調子で深く考えずにスキルを取得しても、そのうち成長をするものだと思っていました。しかし、なんとなくこのような方法をとっていると時々、虚無感を感じることがありました。

「人にフォーカス」をするというアプローチを知り、この感覚が一気に私の中でつながりました。この方法で何らかのスキルを取得しても中身のない成長になってしまう。そして今までの私はこの種の成長が主になっていたのだとも気付きました。

「人にフォーカス」をする。「自分らしく生きていきたい」と願っている私にはとってこれを知れたのは本当に良かったですし、一気に思考の変化が生まれました。そのスキルを取得することによって私はどうなるのか?そのスキルを容易に取得できる私はどんな人であるのか?どんな状態であるのか?スキルだけでなく、物や事などについても同じように考えられるようになり、私が思う中身のある成長をするきっかけを作れるように成長できたと思っています。

自分と向き合い、自分を整える事が少しずつできるようになった結果、夫婦関係もより良くなったと感じています。話し合えるように自分で自分を整えられ、話し合うことができお互いの考えがよくわかるようになりました。こうなると自ずとコミュニケーションの量が増え、質も高くなったと思っています。

LCWを受講し終えて、仕事に対しても自分自身の考えをしっかり持ち、それをしっかりと発言をすることを可能な範囲で行いました。その結果、副作用的ではありますが、私自身の残業が前年比10%削減、賞与が過去最高額、昇給額も過去最高の上昇率となり大変良い評価をもらえました!素の自分を出しても何ら問題が無かったことがこれでわかったのでこれは素直に嬉しかったです!!

LCWをおすすめしたい方は、私自身がそうであったように、他人からの評価・期待に応えなければならないと思っている方、何かあったときに他人の責任にしている方には、特におすすめしたいと思っています。また、「何がしたいのかわからない」という方もおすすめしたいです。自分と向き合うことで必ず何か見えてくるものがあると思います。

学んだことを社内の人材開発につなげられるようにしたいと思っており、社内で人財開発の業務に携われるように活動をしています!また、ありがたいことに、現在勤めている会社で複業が解禁されているので、複業としてライフコーチングを行っていきたいとも思っています。

加えて、私自身が“家族”というものに対して強い思いがあるのでパパの育児・家事、パパの家族との関わり方など、パパとその家族に対してより良い関係性を築けるようなことを発信していきたいです。そして、これらの活動を通じて「今を真剣に自分らしく生きる人」を1人でも多くして世の中を面白くしていきたいです!

木藤潤成(ますのり)

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