LCWに申込み時の年齢、職業:34歳、公務員→主婦
【体験談】
2020年コロナ感染症の流行が始まってすぐくらいに夫婦関係の悪化や子どものメンタル不調があり、家庭の状況があまりにも苦しくなり、LCW卒業のみつはしあきこコーチのセッションを受け始めたのが、LCWを知るきっかけとなりました。
私はコーチングに出会うまで、世の中の普通や安定と言われるようなことに合わせてやっていけば人生が安定して送れるのだろうと思って生きてきました。
学生時代は優等生のように勉強や部活をし、大学院を出て教員になり、結婚して、2児の母、側から見れば普通、安定して暮らしているように見えていても、私の内面はいつも生きるのが苦しいという気持ちがありました。
いつもいい子、いい人、いい母、いい妻でいなければならないということを自分に課していて、人目を気にしては、自分の本音に蓋をして生きることを選んでいたからです。
内面では自分に自信がないので、周りが良しとしていることをしておけばいいのだろう、と生きる責任を周りに委ねて、自分の人生を生きる、と決めて生きてこなかったのだと今は思います。
当時は、人によく見られるように頑張りすぎて体調を崩すことを繰り返し、夫には自分と同じレベルで家事育児をして欲しいと無理に強いては相手を追い詰めて関係を悪くし、子どもにも精神的に負担をかけてしまい、生活がどうにもならないとなってやっと自分に向き合う必要があることに気づきました。
みつはしコーチとのセッションを経て、夫婦関係や子どもとの関係の改善、仕事についても見直し、親との関係の振り返り、など人生にとって大きな変化が起こりました。
LCWに入ろうと決めたのは、みつはしコーチの人生やセッションに感銘を受けて、人生に行き詰まりを感じている方に私の経験を伝えていくことが何かお役に立てるのではないか、と思ってコーチとして活動することを視野に入れて受講しました。
受講前は、セッションの技術が身につけられればいいなという期待が大きかったのですが、LCWの講座を受けていくと、それだけでは全く不十分だということがよくわかりました。
トレーニングでは、技術についての講義もありますが、何より自己基盤を整えることに重きが置かれていて、自分自身と向き合い続けることがコーチとして大事なのだということが実感できました。実際、講座中に親と向き合ったり、公務員を退職したりして、自分の人生に向き合いました。
受講中に並行して半年間セッションを提供することも課題になっているため、クライアントさんとのセッションをやるごとに、自分の価値観に気づいたり、自分の価値観に沿うよう話をコントロールしようとしている自分に気付きました。
自分を信頼して相手を信頼していない自分のあり方に気付かされ、コーチとして自己基盤を整えてクライアントさんとのセッションに臨むことが大事であることを痛感しました。
トレーニングの最終日は、今後どのようなコーチになりたいかを話す卒業スピーチの課題があります。その時も私にとっての大きな転機でした。
私は卒業スピーチでは、史上最低のスピーチ、と言われるスピーチをしてしまいました。
自分自身を誤魔化して、これまでやってきたのと同じように表面的には綺麗な言葉を並べて、自分の本音でないことを話してしまっていました。
さらに、それがどれほど自分自身を欺いていたり、講師の方や他の受講生にも失礼かを考えていなかったのです。
最後の最後でまた自分自身が身につけてきた、取り繕ってよく見せようとしている自分、本音を話さないでその場をやり過ごす自分に向き合うことになりました。
卒業はさせていただいたのですが、このままではコーチを名乗って活動できないと思い、一旦コーチとして活動することは断念しました。
トレーニング中に公務員も退職したので、当時は完全に先が見えなくなったと自分に絶望しました。
受講前はみつはしコーチが学校で生徒や保護者向けに自分の人生を生きることについて講演活動をされている姿に憧れて入ったのですが、それも自分がそうしていたら社会から認められそうだから、すごいと言われそうだから、などの理由であることにも後で気づきました。
心から自分がやりたい、と思えていないことにすら、自分で気づけない状態なのだとわかりました。
しかし、こうしてLCWに参加していなかったら、このまま一生自分と向き合わずに、また表面的にやりすごす自分に苦しんで生きていたと思います。そっちの方が絶望的だなと思います。
LCWでは何より自分と向き合う時間をいただけたこと、それを見守ってくださる林コーチ始め講師を務めて下さるコーチの方々、同じ受講生の仲間の存在が有難かったです。
それは、コーチの方も受講生も本気で自分の人生に向き合う姿を見せて下さっているのが分かるこの場所だからそう思えたのだと思いました。
そこで、LCWおすすめしたいのは、
◎コーチングを通して自分自身と徹底的に向き合いたい方
◎そうした本音で生きる自分の生き方を貫いてコーチとして活動されたい方
かなと思います。
私は、受講前まで、本音でのコミュニケーションを避けて生きてきたので、受講して自分に向き合ったり人前に出ることで、本当の自信のない自分が晒されるようで怖い、頑張らないとよく見せないとと取り繕うから緊張する、になってしまってたけど、そういった枠から少しずつ自由になれました。
なので、緊張したり恐れたりする感覚に気づいているなら、それは受講することで向き合うことができると思いました。
卒業後は、「自分に素直に生きる」ことを突き詰めるようにやってみています。すぐに表面的に良さそうなこと、人に褒められそうなことに飛びつく自分であると分かったので、自分の欲や感覚を大事に、周りからすごい!と言われなくても自分が喜ぶことや心動かされること、知りたいと思うことに素直に手を伸ばすようにしています。
ただ家族とゆっくりするとか、家族旅行を楽しむとか、綺麗になりたいと思ってメイクレッスンやヨガに行ってみるとか、誰から褒められることでなくていいから、自分が自分を少しずつでも喜ばせて生きていこう、と思っています。
そしてそういう素直な自分で生きることを通して、出会う人々から学びながら、自分が探究したかった世の中の疑問に自分なりの答えを持って進んでいきたいと思っています。人間関係、お金、人生、幸せ、など気になるキーワードで問を立てて探究することは自分にとっての喜びであるなと気づきました。ということで、引き続きLCWのコーチ、卒業生の方々の人生のお話も楽しみに拝見していきたいです!
取り止めもない体験談、読んでくださりありがとうございます。間違いなくLCWは私の人生の転機となる場所でした。きっと新しく受講される方にとってもそんな特別な場所になると思います!
2023年7月執筆 竹内美夏
1969年、佐賀県生まれ、大阪府堺市育ち。幼少期から生活保護家庭で強い劣等感を抱えて育つ。中学二年生の夏、脳性マヒの級友が、300mを1時間以上かけて泳いだことに感動し、千葉大学教育学部養護学校教員養成課程に進学。1992年に卒業後、劣等感から抜け出すべく俳優の道へ。国民的アイドルとの共演を果たすが、その後挫折。28歳でリクルートグループに就職。求人広告営業で8年連続表彰されるが、部下育成につまずき、コーチングと出会う。コーチの「人を応援する生き方」に使命を感じ、2008年独立。株式会社プラス・スタンダード代表取締役に就任。