もっと、何か、心底夢中になれるものはないのか?
もっと、キラキラした人生を生きていきたい。
もっと、自分の人生、充実したものになるんじゃないのか?
「あの人」のように。
そう思って、悶々と生きている人、本当に多いなぁって思う。
で、そのフェーズで悶々とし続けている人の特徴って、大きく括るとみんな「損したくない」の一言に括ることができる気がする。
手間をかけたくないっていうか。
楽をしたいっていうか。
がっかりしたくないとか、やってみたけど形にならなかったとか、傷つきたくないとか、落ち込みたくないとか、そういうのを全部ひっくるめて「損したくない」に括ることができると思う。
一滴の汗も書かずに、空調の効いた部屋の中で昼寝して、ある日突然、夢の中で「何か」が降りてきて、目が覚めたら、みんなから憧れられる存在になってるみたいなことにはならないって、知ってるはずなのに。
言ってることと、やってることの、矛盾をまずは知れ!って思う。
心底夢中になってる人、キラキラ輝いている人って、たいてい多くのものを差し出して生きている。
一点に賭けて生きてるっていうか。
そして、その境地に辿り着くためには、めっちゃ細部にこだわってめんどくさそうなこととかやってるし、よくもそんな単調なことをやり続けられるねってことやってるし、逆に、うわぁ〜〜そのタイミングでよくそんな大胆な選択できたね〜〜なんてことやってるし。
そして、そういう「選択」は地味に人の見ていないところで「連続的、継続的に」行われていて、光が当たっている「あの人」が表舞台に立った時の姿しか見ずに、「あの人のようになりたい」なんてプロセスを省いて結果だけを求めちゃう。
ライフコーチとして、数百人の人生をサポートしてきて感じるのは、生き方というのは「人が見ていないところで、どんな選択をしているのか?」が人生を作っていくんだっていうこと。
自分が描いている人生を実現するために、誰にも気づかれないようなチャレンジを繰り返しながら、「楽しみながら人のお役に立てる領域」にまで成長できた時、自分自身がだれかの「あの人」になってるんじゃないかなって思う。
あなたも、赤ちゃんの頃は、損得考えずに、何度転んでも「あの引き出しの中には何があるのか?」が気になって気になってしかたなくって、まだ両足で立つこともおぼつかなくて、転んで頭を打って痛い思いをしながらも、何度も何度も、あの引き出しの中を見たい一心で、開けようと頑張っていた時代があるはずだ。
あなたが、まだまだ左脳を働かせず、右脳で世界を捉えていた時期だ。ただ、その時期に戻ればいい。
そして、その感覚をあなたの体、あなたの細胞は覚えているんだよ。
あなたが充実した人生を生きていくため人は、その感覚を取り戻せばいいだけなんだよ。
1969年、佐賀県生まれ、大阪府堺市育ち。幼少期から生活保護家庭で強い劣等感を抱えて育つ。中学二年生の夏、脳性マヒの級友が、300mを1時間以上かけて泳いだことに感動し、千葉大学教育学部養護学校教員養成課程に進学。1992年に卒業後、劣等感から抜け出すべく俳優の道へ。国民的アイドルとの共演を果たすが、その後挫折。28歳でリクルートグループに就職。求人広告営業で8年連続表彰されるが、部下育成につまずき、コーチングと出会う。コーチの「人を応援する生き方」に使命を感じ、2008年独立。株式会社プラス・スタンダード代表取締役に就任。